【その人、スキあり!】映画監督・松本花奈さん(17歳)< 前篇 >

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若者の「スキ」を応援するNIPPON YOUTH STUDIOが、いろんな「スキ」を持つ若者に実際に会って、その「スキ」を発信していく対談企画、「そのひと、スキあり!」。今回からは、井上苑子さんがインタビュアーをつとめます!
第2回目のゲストは、井上苑子さんの新曲「大切な君へ」のMV監督をつとめた、同じく17歳の映画監督の松本花奈さん。前篇の今回は、松本花奈さんの「映画監督」としての顔にググっと迫りました!

★前篇★ 松本花奈のスキとは? → ひとがスキ

井上:松本花奈監督の「スキ」を一言で表すとなんですか?

松本:「ひと」です。もうちょっと限定すると、ひとの心の動きがスキ。わたしは、監督をして映画を作って、観てもらった人に、感情の動きを与えたいと思っています。例えば泣いてもらったり明るい気持ちになってもらったり、単純にこの映画スキだなって思ってもらえたり、そういうことができたときはとても嬉しいですね。

井上:そもそも、監督になりたいと思ったのはいつ、なんでですか?

松本:中2ぐらいからかな。中1のときにカメラマンになりたかったのがきっかけで、中2からは学校の友達と撮影をはじめました。やっているうちに、物語作るのスキだな、と思い始めて。でも、本格的に映画を作り始めたのは高校からです。
映画監督になろうと思ったのは、物語作るのがスキだなと思ったからと、出演者側だと断片的にしか作品に関われないことが寂しくなってきたからです。

井上:出演者側、そうですよね、松本監督は監督としての前に、子役や女優さんとして活躍してましたよね!子役をはじめようと思ったきっかけっていうのは?

松本:最初は子役をしようと思ってたわけじゃないんです。ダンサーが将来の夢だったときに、ダンスをしたくて通い始めたところが、実は演技もできる劇団みたいなところで…っていうのがはじまりです。

井上:将来は映画監督と女優、どっちの道へ行くつもりですか?

松本:うーん…そうだな…その2つにこだわらずに、なにかを「編集」する人になりたいと思っています。
わたし、いろんなことに興味があるんです。これまでも、将来の夢がいろいろ移り変わってきていて。今は、何を、とは決めてないけど編集をしてその何かをクリエイトする職につきたいなって思います。

監督は、映画の全てに関われる。そこが一番スキなとこ!

井上:監督をやっていて、ここがスキ!みたいなところはどこですか?

松本:かぶっちゃうけど、映画の一個の作品の、最初生みだすときから最後完成するまで、全部関われるところがスキ!あと、観てもらえたらうれしいし、観てもらえて心の動きがおこせたらさらに嬉しいって思えます。

井上:反対に、スキなことのはずなのに嫌いになるとき…例えば、アイディアが出なくて苦しいってときはありますか?そういうときはどうしてる?

松本:アイディアが出ないときはもちろんあります。正直、どうしたらいいか分からなくなるぐらい。でも、私の場合は、周りの協力をもらいます!相談をもちかけて、一緒に知恵を絞ります。

井上:めっちゃわかります!!わたしもなんとなくイメージはあるけどピッタリくる歌詞が出なくて苦しくなるときがあって、そういうときは友達に聞きます!「こういうときどう言う?どう思う?」って。やっぱそういうのって大事ですよね。
ところで、わたしと松本さんって、音楽と映画で、何かを「つくる」もの同士ですよね。それで最近、音楽が無料配信されたり、映画を月額いくらとかでスマホで観られるようになったり、っていうのが多いじゃないですか。それについてどう思いますか?

松本:うーん、私も昔つくった映画を、誰でも観られるようにネットで無料公開しようって言われたことがあって、結局実現はしなかったんだけど、悩ましいなとは思いました。
観てもらえる人が多くなるのはいいと思うけど、時間をかけてつくったものをアッサリ観られるのは悔しい気もするし…。
私は映画館にもよく行くから、逆になんでみんなが行かないのかな?って思っちゃいます。ケースバイケースですよね。

井上:そうですよね、やっぱ「タダ」って精神が強いんですかね、若者は。って17歳同士で言うことじゃないかな(笑)。

松本:でも、わかります(笑)。むずかしいことかもしれないけど、やっぱり映画なら映画館で観てほしいな、とは思ってしまいます。

以上、前篇は監督にまつわることを中心に聞くことができました!
「ひとの心の動きがスキ」という松本さん。スキという軸が強いからこそ、ステキな作品が作れるのかも。芯が通っていてとてもかっこいいです!後篇もお楽しみに!

後篇につづく

松本花奈(まつもとはな)

1998年生まれ。中学生の時より映像制作を始める。16歳で監督・脚本・編集をてがけた映画『真夏の夢』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015 フォアキャスト部門に正式出品され、”10代にして映画界の新星現れる”と高い評価を得る。
他、映画『真っ赤なポピー』の監督・脚本・編集、竹友あつき『ワレモノ注意』のMV監督・脚本、テレ玉地上波「オール☆in one」のドラマパート編集など。”17歳”つながりで井上苑子新曲『大切な君へ』のMVもつとめた。
the peggiesとのコラボで『脱脱脱脱17(ダダダダセブンティーン)』をてがけることも決定し、今注目される17歳の女子高生監督。

井上苑子(いのうえそのこ)

3歳の時に生まれて初めて口ずさんだ曲はBON JOVIのIt’s My Life。
初めて作った曲は、家の前にダンボールにいれて捨てられていた子猫を、周りの大人が「かわいいかわいい」と言いながら誰も保護しようとしない様子をみて書いた「こころ」。
11歳から大阪の心斎橋で路上ライブを始め、手売りCDを1万枚売って上京。その後本格的にツイキャス(中高生に人気の動画配信サービス)を始め、半年で視聴者数が100万人を突破。昨年末にはTSUTAYA O-WESTでのワンマンライブ、COUNTDOWN JAPAN 14/15への出演を果たすなど、まさに今注目の現役女子高生シンガー。2015年7月1日に、メジャーデビュー・ミニアルバム「#17」をリリース予定。

「#17」のリード曲「大切な君へ」ミュージックビデオは、井上苑子と同じ年17歳の松本花奈監督が担当。「大切な君へ」MUSIC VIDEO(Short ver.) https://www.youtube.com/watch?v=itnnj159A6Y