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【ユースなう!Vol.42】「学生のうちにしかできないこと」 その一つは、ボランティア!

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「ボランティアしたい」という学生は多い。かといって、一から行動するとなると、それはそれで、なかなかハードルが高かったりもする。そう思って、近いようで遠い、支援する側の世界をたずねてみることに。すると、一見、年齢関係なく取り組めそうなボランティアは、「学生のうちにしかできないこと」リストの一つであることが分かってきました!

今回インタビューしたのは、今年4月、タンザニアの幼稚園を支援するため、『ASANTE PROJECT』という学生ボランティア団体を立ち上げた、大学3年生の稲川雅也さん。ボランティアをし始めたキッカケから、行動力の源など、学生ならではの視点を聞いてみました。

キッカケは、安全に旅するために参加した海外ボランティア

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──稲川さんは、タンザニアの幼稚園を支援する、『ASANTE PROJECT』という学生ボランティア団体を立ち上げた、ということですが、これはどんなことがキッカケでしたか?

僕はもともと異文化が好きで、いろんな国に行って、そこのローカルな文化を触れるのが趣味でした。なので、観光地を回るようなツアーではなく、単身で、バックパックで、各地を旅していたんですね。初めはフィジー、タイ、シンガポールとか、東南アジアのほうを何カ国か。そんな中で、いつかアフリカも行きたいなーという思いがあって。ただ、単身でアフリカに行くとなると、ツテもなく危険だ、ということで、安全に行くための手段として、ボランティアでタンザニアに行くことしたんです。なので、ボランティアしたかったわけじゃないんですよ。むしろ、ボランティアに対して、胡散臭さを感じることもあったり、どこか疑心みたいなものもあって…。

でも、現地の子供たちの教育環境を知ったり、ホームステイで現地の生活をしていくなかで、日本の学生が少し頑張れば、あっちで大きく変わることがいっぱいあるな、と。それで、このプロジェクトを始めました。

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▲タンザニアのボランティアプロジェクトにて、現地の生徒と交流する稲川さん

異文化好きだからこそ、見えてきたこと

──ボランティアにマイナスな面も見ていたというのは、驚きですね。実際に支援する側に立ってみて、ボランティアの見え方は変わりましたか?

そうですね。プロジェクトを始めて、どんな支援者も、一生懸命自分のできることを考えて動いている人たちなんだと知ってからは、そういう人たちを批判するのはやっぱおかしいなと思うようになりました。ただ、そんな中で支援者も気をつけなきゃいけないことがあって、それは、現地のニーズにちゃんと対応すること。僕はたまたま、旅から入ったってこともあって、ニーズを知るのが先で、それに対応した支援が出来たんですけど、ボランティアしたい!って気持ちが先にあると、本当に欲しいものが届けられなかったりして…。せっかく善意でやったことが、空回りするなんて、そんな悲しいことはないじゃないですか。

──ボランティアをしたい!と、目的としてボランティアを始めた人も、稲川さんみたいに手段として始めた人も、気持ちは同じはずですからね。

はい。なので、僕が異文化好きというところから、現地のことを、現地の人の目線でみれたのは、大きな経験だったかなと思います。もちろん、現地に行くのにお金はかかるんですけど、僕にとってそれは、自己投資で。異文化に飛び込むことで、逆に自分のことを外から見れて、新しい出会いや発見があるので、お金を使っても行く価値はあると思うんです。色んなところを旅するのも、今しか出来ないことですしね。

ネットが味方してくれた

──やはり、異文化が好き、というのが、稲川さんの中にあるボランティア精神の源なんですね。でも、そういった経験や思いをカタチにするのって、なかなか大変じゃないですか?

僕の場合、最初のプロジェクトメンバーが僕含めて2人だけだったので、やれることも限られたので、大変でしたね。学生2人なので、バックについてくれる企業もいないですし、周りの人からの理解も、なかなか得られなかったりして。なので、不特定多数の人に届くネットを使って、クラウドファンディングで募金をお願いするかたちにしました。あとは、支援先の校長先生とメールをしたり、いつもコミュニケーションは欠かせないですね。

──なるほど、ネットですか。学生はネットに慣れ親しんでますからね。ちなみにどんな人が、寄付してくださってますか?やはり学生が多いですか?

それが、ほとんど社会人の方なんですよね。僕たちと繋がりのない。中には、「自分も学生の頃、同じようなことをしたかったんだけど出来なかった。だけど今、こうやって関われる機会がめぐってきたから、寄付します」と、言ってくださる人もいて。きっと大人になって同じことをしたとしても、「あなたがお金だせばいいんじゃない?」となって、あんまり集まんないと思うんです。

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きっと、ボランティアに一番向いてるのは、大学生

──つまり、学生だからこそなせる業、ということですね。

ですね。もちろん学生なので、資金力はゼロ、周りのサポートもゼロっていうところで大変ですけど、きっと活動を広めらるパワーは、学生のほうが持っていると思います。SNSでの拡散力もありますし。それと、大人や国規模の支援となると、インフラ整備とか、大きいことに目が行きがちで、長期的な支援って考えづらいかったり、利権が絡んだりすると思うんですね。でも、学生は利権がまっさらなので。だからこそ持てる視点、だからこそ出来る行動があって。そういったことも含めて、本当の無償支援ができるのは、大学生である今なんじゃないかな、と思います。

旅の安全を考えるとこから始まって、気づいたら1ヶ月あまりでボランティアをしていたという稲川さん。現地の人、プロジェクトを一緒にやる仲間、協力してくれる大人との出会い。そんな異文化の出会いの連鎖があって、ぐんぐんと異文化へ根を張っていく。そんなパワーとスピードは、学生だから発揮できること。大学生である今こそが、ボランティア精神をカタチにできるピークなのかも!?

『ASANTE PROJECT』
■プロジェクトページ
https://readyfor.jp/projects/asante-tanzania

■FBアカウント
https://m.facebook.com/asante.project/

■Twitterアカウント
@ProjectAsante