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【ユースなう!Vol.48】バックパッカーのインスタの“生きてる感” に、いいね!

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をおっ!ちょっと待った、この動画めっちゃいいね!! と、思わずインスタで手を止めてしまった動画は、どうやらバックパッカーが撮ったものらしい。バックパッカーってことすらかっこいいのに、オシャレな動画までつくれちゃうなんて、ちょっとズルすぎません? でも最近は、プロ含め、インスタが素敵な動画や写真で充実しているのが、学生バックパッカーの新常識らしい。

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生きてる!って感じがするのが、バックパック

―インスタ見る限り、すごーく充実した毎日を過ごされてるみたいなんですけど、どうしてまた、バックパッカーをやろうと思ったんですか?

僕は大学に入るのに、1年浪人してたんですけど、その時にすごく自分の人生について考えたのがきっかけですね。1年遅れた分、何か人と違うことをして、それでいて、自分が今までやったことないことに挑戦しようと思って。そんなとき、兄が学生の頃バックパッカーしていた影響もあったのか、ピンとくるものがあって、始めました。

―バックパッカーしてる人って、一度で終わらず、いくつか場所をめぐっているイメージなんですけど、やはり1回の経験では満足しないんですか?

バックパッカーって、ハマる、っていう感覚なんです。僕は大学1年の夏にタイとカンボジアとベトナムに、バックパックしにいったのが初の海外で、普通の旅行はしたことがないんですけど(笑)。でもバックパックって、厳しい条件下ならではの、“生きてる感“ がある気がして。その人生充実してる感、みたいなものがクセになるんです。なので、色んな場所に行くこと自体も楽しいんですけど、日本で暮らしてるとき含め、その感覚を楽しみたいっていうのが、根底にあるのかもしれないですね。

―生きてる感、ですか! ちなみに、普通の旅行はしてこなかった、ということですが、バックパックで旅することに、こだわりはあるんですか?

ありますね。バックパックと旅行の違いって、別の言い方をすると、貧乏旅と旅行の違いだと思うんですけど。たとえば、ミラノやローマに行きます、ってなったら、それは将来30代とか40代、ある程度収入のある大人になったとき、旅行としていけるだろうなと思うんですよね。
でも、そのときは家族もいるだろうし、社会的地位とか責任とかもあって、自分のやりたいこと全部にチャレンジできないかもしれない。それを思うと、学生の今なら、泊まるのはボロ安いホステルかもしれないけど、そこでいろんなバックボーンある人と出会えるし、お金が無いからこそ交流して、現地の文化をダイレクトに知れて。いくらでも失敗できるんですよ。それってすごく大事なことだし、人間力がつくと思うんです。

ある人の動画をインスタで見て、自分もさらけ出そうと思った

―なるほど。バックパッカーって、お金がない大学生にとってはハードルが高いんじゃないかと思ってたんですが、お金がない今だからこそ、できることだったんですね。そういった経験って、普通自分の中で完結しちゃうものだと思うんですけど、インスタで動画を発信しはじめたのには、何かきっかけがあったんですか?

僕も最初は、何か人と違うことをしたかっただけなので、バックパックしはじめた頃は、周りの知り合いから「あいつ、バックパッカーやってるらしいよ」って言われることに、ちょっと優越感というか…、満足しちゃってたところがありました(笑)。だからインスタなんて、全然更新するタイプじゃなかったですし、むしろ、SNSには投稿しないほうがカッコイイとすら思ってた時期もあって(笑)。
でも、同い年くらいの一般人で、ある人の旅動画にインスタで出会って。それに、ものすごく感動しちゃったんですよ。その動画は、プロみたいに映像が上手いとかってよりは、どちらかというと、男2人旅の日常風景って感じなんですけど。それでも、海に行ったり、普通に話してたり、っていう自然体な映像に、めっちゃ人生楽しそうだな、って思ったんですよね。それと同時に、そのとき初めて、発信することや、自分をさらけ出すことって、すごい大事なんだなって学んで。一人で旅して終わりだと、それってただの思い出で終わってしまうし、これは旅してわかったんですけど、日本の狭いコミュニティーで変なプライドもって自分を隠すのは、もったいないと思うんです。
僕も海外に行く前は、やりたいように生きていきたい!とか言いつつ、どこか周りの目を気にして、見栄張ってる自分がいたんですけど、自分が思ってるほど、人って自分のことを見てないんですよね。だから、怖がらず、恥ずかしいことでもいいから自分を出してこうと思うようになって。そういった経験と、1つの動画との出会いで、僕も動画をアップするようになりました。

―井尻くんにとって動画は、経験を思い出で終わらせない手段、自分をさらけ出す手段だったんですね。他のバックパッカーも動画をあげている人は結構いらっしゃるんですか?

そうですね。もちろんバックパッカーにもいろんなタイプがいますけど、僕がそうだったみたいに、一度動画の世界を知っちゃうと、憧れはしますよね。中にはプロでインスタにあげてたり、バックパッカーじゃなくても、旅動画をYouTubeにあげてる人もいます。

―機材は、何を使ってるんですか?

僕は、GoProをよく使ってますね。今年の春に、アメリカ横断したときに初めて買ったんですけど、防水で防塵だし、衝撃にも強いし、コンパクトなので動きやすいです。あとはiPhoneですね。大体、左手にGoProと右手にiPhone持って、接続して、っていうこのスタイルです(笑)。

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―編集もiPhoneで?

音を差し込んだりすること以外は、大体そうですね。撮った動画を、iMovieで編集しながら、パソコンで曲選んだり、音編集しながら、という感じで。最初は手探りだったんですけど、今はもう、編集作業はこの定位置(下記写真)で慣れてきました(笑)。

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―いろいろ動画を撮ってきたと思うんですけど、井尻くんならではの動画へのこだわり、みたいなものってありますか?

音楽とかは、結構大事にしてますね。まだみんなには、あまり気づかれてないと思うんですけど、実は結構、音楽自体も編集していて。インスタって、昔は15秒だったじゃないですか。だからサビだけでも、削らないと入らないんですよね。なので、音編がうまくいったときなんかは、ここの音めっちゃナチュラルに決まったわ~って、一人で盛り上がってます(笑)。

あとは、きれいすぎない、っていうのは、意識してるかもしれないです。たとえば、僕が動画を参考にしてるようなバックパッカーは、プロだったりして、機材もレベチなんですよ(笑)。でも、僕はプロじゃないので、逆にそれがブランドに感じていて、20歳の日本人少年の目線から見たありのままの世界、みたいなものを表現できたら、それはそれで価値があるかなって思ってます。これも、やっぱり“生きてる感” につながるのかもしれないですね!

SNSで「いいね!」したくなるものっていうと、盛ってなんぼ、というイメージがありますが、バックパッカーのSNSは素をさらけ出してなんぼ、だったんですね。旅先と旅の先にあるものを、どちらも全部、楽しみつくす。そんな日々の生きてる感。これこそ、学生の今だからこそ目指したい、ライフスタイルなのかも。

【取材場所協力】
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