top

海を愛するサーファー・石川拳大の、2020年の野望とは?【アンビシャスユースVol.1】

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

「野望」って、口に出すのは恥ずかしい。けど、口に出すから叶う事もある。3年後に東京オリンピックという特別なイベントを迎えた今、いっちょやってやりたいこと、言ってみようじゃないか!! ということで、野望を秘めた「アンビシャスユース」たちに、そのアンビジョンを教えてもらいました。みんなはどんな野望を持ってる?

第1弾目の「アンビシャスユース」は、サーファーの石川拳大さん。

4歳から始めたサーフィンでは、国内でも世界でも、数々の大会で優勝。大学4年生になった現在は、「2017年度強化指定選手(B指定)」にも選出! これは次期世界大会で好成績が期待されている人の証。そんな、オリンピックでも注目な彼の、これからの野望とは?

—2020年というキリの良い年を控えた今、同世代のユースはどんな野望を抱いているんだろう?ってことで、この企画では野望を聞いていこう!と思っているんですが…。

野望、ですか。

—はい。やっぱり突然言われても、困る質問でしたか?

いえ、むしろ僕はやりたいことがいろいろあるタイプの人間なので。

—本当ですか! では是非今日はその野望たちを、お聞かせください!

はい!

<アンビジョン1>

オリンピックを通して、サーフィン界を盛り上げたい!

phoro1

—2020年の東京オリンピック、サーフィンが追加種目になりましたが、やはりサーファーとしては、オリンピックでの優勝も野望の一つですか?

そうですね。大会に出るからには良いパフォーマンスができるように、頑張りたいな、とは思ってます。

—大会って、どんな風に行われるんですか? サーフィンって、趣味のイメージが大きいので、そもそも競えるのかな、と。

大会は得点制で、フィギュアスケートみたいな感じです。サーフィンにも、技がいくつかあって、それをジャッジの方が採点をして競っていくんです。

—なるほど。たしかにフィギュアスケートみたいですね。ちなみに、サーフィンって、やってみたくても、なかなか始めにくいスポーツだなと思ったのですが。

やってる自分としても、それは思います。理由はいくつかあると思うのですが、サーフィンって、まだまだお金が稼げない種目なんですよね。大会で優勝しなければお金にはならないので、プロサーファーと呼ばれる人たちでさえ、バイトをしながらやっていたりして。

—そうだったんですか! では石川さんも金銭面で苦労を?

僕の場合は運のいいことに、スポンサーの方が付いてくださってるので、サーフボードやウェアなどは、支援してくださってます。でもまだまだ、他のスポーツのように職業として確立している、という感じではないので、オリンピックを機に新しいキャリアを作ることができたらな!と思ってます。

<アンビジョン2>

映画で、環境問題を解決したい!

photo2

—選手として頑張るだけでなく、業界全体のことも考えておられるとは…! すごいです。他にも、石川さんは「OCEANTREE」というプロジェクトで、映画も作られてますよね? それもサーフィン界を盛り上げるために?

いえ。作ろうと思ったキッカケはサーフィンでしたが、映画で伝えたいのは、環境のことですね。

—自然環境、ですか?

はい。自然と共に生きる大切さを伝えたいんです。というのも、湘南に引っ越してきて、海でずっとサーフィンをしていたんですが、本当に海が汚くて。それで、どうにかできないのかな?と思ってた時に「海の問題は、山や街などの問題を改善しないと解決されない」と、大学の海洋学者の方に教えてもらったんです。海のゴミの70%は、街から出たゴミだそうで…。

—70%?? すごい比率ですね。

実際、プラスチックバッグとかビンとか。普通、海で捨てないでしょ!ってもの、いろいろありますよ。でもこれって、街の人々みんなが変わらなきゃ、根本的には改善しないことなので。それで、まずは伝えることが大事なんじゃないかなと思って、この映画を作り始めました。

—そういった経緯だったんですね。私も拝見したのですが、映像自体も綺麗ですごく素敵でした。

ありがとうございます(笑)。元々映画や写真が好きだったので、こういった表現になりました。卒業制作として作ってるのですが、たくさんの人に伝えられたらなって思います。海も山も街も人も、すべての問題は自然と繋がってるんだっていうことや、当たり前のことは実は当たり前じゃないってことを。

↓こちらが「OCEANTREE」プロジェクトの映画

—ただでさえスポーツ選手って、練習で忙しいはずなのに、映画作りも全力でやっていて、いっぱいいっぱいになることってないですか?

もちろん大学の課題もありますし、大変な時はあります。でも、僕はサーフィンをスポーツだとか、ビジネスだとはあんまり思ってなくて。

—え? スポーツじゃないんですか?

もちろん選手として大会にも出ますし、他のスポーツみたいに、サーフィンでお金が稼げるような仕組み作りもしていこうと思ってるんですが。僕にとってサーフィンは、人と繋がるためのコミュニケーションツールで、ライフスタイルの一環なんですよね。

<アンビジョン3>

スキなことを人生から外す理由なんてない。
もっと自由のある社会に、日本を変えていきたい!

photo3

—勝ち負けのためのものじゃなく、生活の一部ってことですか?

「クオリティーオブライフ」を上げるために、サーフィンがある、といった感じです。「心のゆとりになる、時間や空間や趣味」ってことですかね。だから、ちっちゃい頃からずっとサーフィンを続けてきてると、周りからは「いつプロサーファーになるの?」「プロにならなきゃもったいないよ」ってよく言われるんですけど。僕にとっては、プロサーファーになる方がもったいなくて。

—そうなんですか?

自分のあり方って、そんなに決められるものじゃないし、もっと自由でいいと思うんですよね。決して大企業に行くのが幸せとは限らないし、サーフィンだって、波に乗って楽しかったらいいと思うんですよ。上手いとか下手とかなくて、サーフィンをツールにして、いろんな人や自然とコミュニケーションできたら、それで幸せなんです。

—いつごろからそう思うようになったんですか?

高校時代、語学学習を目的にオーストラリアの高校へ通っていたんですけど、そこでの経験が大きいですね。向こうでは、勉強が得意な子は飛び級できるし、そうじゃない分野で頑張ってる子は、その特技を伸ばせる環境が目の前にある。だから、高校までにやりたいことを発見できる子が多くて、大学に行く人って少ないんですよ。大学の数自体も、地域に1つか2つしかないくらいで。

—東京と比べたらすごい差ですね。

そうなんです。日本って部活も、サッカーや野球ばかりで、みんなが同じことをしてるのがすごくもったいないと思います。それに、いろんな生き方が評価されない傾向が強くて。僕も小中生の頃は、サーフィン部なんてなかったので帰宅部扱いで、大会で成績を収めたとしても、誰も何も評価してくれなかったんですよね。だから、日本をもっとたくさんの人の在り方を評価できるような環境に、変えたいなって。これも目標の一つですね。

—石川さんの夢、すごく共感します! ただ、まだ日本では評価してくれる環境も少ない今、自分らしくいるにはどうしたら…?

自分の人生から、スキなことを外す理由なんてないと思うんです。僕みたいに、プロサーファーになることを期待されたり、いろいろなことがあるけれど。もっと自由になっていい。自由って、自分らしさじゃないですか。なので、僕自身も、オリンピックだけじゃない、もっともっと先にある目標に向かって、一つ一つ楽しんでやっていきたいなって思ってます。

小学校では評価してくれなかったサーフィンから始まり、やりたいことを全て全力で、「スキなことを外す理由がない」と邁進する石川さん。彼のお話を聞くと、野望って、決して大きすぎる絵空事ではないんだなって。野望を目標に行動するのって、かっこいいんだなって。なんだかそんな気がしてきました。

■取材協力
BRUNCHES
住所:〒251-0047 神奈川県藤沢市辻堂2-10-14
TEL:0466-90-4166
営業時間:平日7:00〜19:00/土日祝9:00〜18:00
※火曜定休

prof1

サーファー・石川拳大(23歳)

初めてサーフィンをしたのは、4歳のころ。
高校時代はオーストラリアのゴールドコーストという地で過ごす。高校卒業後は日本に帰国し、大学へ入学。大学ではサーフィンサークルを立ち上げ、全日本大会でも活躍。音楽、カメラ、動画編集、イベント企画、地域振興。興味のある事を挙げればきりがない。

prof2

インタビュアー・武藤彩華(22歳)

企業と行政と学生とを繋ぎ、未来に『Legacy』を残す団体『Legacy for youth』のメンバー。今回は、2020年を盛り上げようと、インタビュアーとして本企画の第1回目を担当!
◎Legacy for youth公式Twitter:@Legacy_ForYouth