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大学生バンドの登竜門!? SOUND YOUTH 2018【ユースなう!Vol.94】

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突然ですが、あなたは「大学生バンド」にどんなイメージを持っていますか?

「イマイチ実態が分からないし、盛り上がりに欠けている…。」「大学デビューで始めて、遊びでやってそう…。」「ライブは学祭でしかやってない…。」なんて思っている、そこのアナタ!

いま学生バンドシーンが熱いんです。学生バンドを対象とした大規模の大会は全国各地で開催されており、その規模は年々拡大を続けています。そんな背景も影響してか、大学サークル出身のミュージシャンは年々増えており、「学生バンド」は、音楽シーンでの在り方として一つの地位を確立しています。

そんな学生バンドシーンを最前線で支えるコンテストこそが「SOUND YOUTH 2018」。バンドサークルNo.1を決める、日本最大級の学生バンド大会です。この大会を起点にブレイク、さらにはメジャーデビューを果たすバンドも多く、まさに「大学生バンドの登竜門」と言えるコンテストなんです。

今回は、都内最大級のライブハウスであるTSUTAYA O-EASTにて行われた、SOUND YOUTH 2018 決勝大会の様子をレポートします。大会の様子や受賞者インタビューはもちろん、音楽に賭ける学生の熱い想いや大会を支える運営スタッフの姿にも迫りました!

SOUND YOUTH 2018って!?

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SOUND YOUTHとは、「企画・運営・演者を全て学生が行う音楽フェス」のこと。サークルを背負ったバンドたちが、優勝の1枠を目指し、競い合う。過去には、Yogee New Waves (早稲田大学アメリカ民謡研究会)、バスクのスポーツ(武蔵野美術大学軽音楽同好会)、阿佐ヶ谷ロマンティクス(早稲田大学中南米研究会)といった、今のシーンを切り開くバンドが立ったステージ。

6度目の開催となる今年は、21サークル36バンドが集い、サークルのたったひとつのグランプリを目指して戦いを繰り広げる。

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こちらが決勝大会の出演アーティスト(サークル)とタイムテーブル。決勝大会となる今大会は熾烈な予選を突破した、大学生10バンド、高校生1バンド、ゲスト1バンドで行われる。

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本番前の楽屋の様子。都内最大級のステージを前に緊張しつつも、自分たちのペースで念入りにこなす。

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こちらは物販ブース。手売りで販売するアーティストと観客の交流が自然と生まれ、音楽やパフォーマンスについて語り合える空間に。観客と演者とのつながりが生まれるのも、学生団体主催のイベントならではだろう。

学生の域を超えたハイクオリティなステージ

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熾烈な予選を経て、決勝大会への切符を勝ち取っただけあり、その演奏はどれも超学生級。大きなステージを目一杯使ったパフォーマンスに「学生の活力」を感じた。会場は徐々に盛り上がりを増し、音楽に合わせて身体を揺らし始め、オーディエンスとアーティストの一体感が生まれる。

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麻布大学軽音楽部の「ballon va rumba」は、SOUND YOUTH2017に出場したものの、予選落ちの結果に泣いた、リベンジ組。
大会後すぐ、今大会のために結成し、1年間もの間活動してきた。「鮮烈ロックバンド」を掲げる彼らは、観客の印象に強く残る、その名に恥じない演奏を披露した。

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慶應義塾大学クロスオーバー研究会「Fuketa world」は、フュージョン(ジャズにロックやラテン音楽などを融合させた音楽ジャンル)を得意とする。
今大会唯一のインストバンドである彼らは、エレクトーンをベースに、洗練されたサウンドで観客を魅了した。

最終結果&受賞者インタビュー

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グランプリは、OKAMOTO’Sのカバーやオリジナル曲など計3曲で会場を魅了した、東京大学東大音感「ホッピーサラダ」が受賞。フロアの一体感を生み出し、オーディエンスに心地よいグルーヴを感じさせる演奏が評価された。ホッピーサラダは、グランプリ、最多動員賞、オーディエンス賞の3冠となった。

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SOUND YOUTH 2018 の全出演グループの演奏はBIG UP、Apple Musicから聴くことができます!

BIG UP!からはこちら

Apple Musicからはこちら
※Apple Musicの決勝音源は、「SOUND YOUTH 2018」と検索すると視聴可能です。

ここからはグランプリ、準グランプリ、サークルアップ部門賞を受賞した3つのバンドのインタビューをお届けします!

「全員で心地よいリズムを生み出せた」ー東京大学/東大音感「ホッピーサラダ」

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—どういったサークルに所属しているのですか?

東大音感は、東京大学で音楽サークルとしては最大規模のサークルで、メンバーは130人ほど在籍しています。ロックやポップスはもちろん、パンクやR &Bなど、様々なジャンルのバンドがいます。僕たちは普段、川辺でセッションしたり、楽しんで音楽をやっています。

—演奏後の感想を教えてください!

100%のクオリティーで演奏ができたかというと正直微妙だったのですが、「とにかくやりきった」という気持ちでした。緊張の中でもなんとか全員で心地よいリズムを生み出せるよう、試行錯誤し、まためいっぱい楽しんで、なにかを形にできた達成感がありました。

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—受賞した感想を教えてください!

発表直後は一同、ただ驚いておりましたが、徐々に応援してくださった方々への感謝を強く感じました。というのも、ライブに来てくれた皆さんの投票はもちろん、会場全体で楽しむ様子が評価されたことで、審査員の方々から高得点をいただけてグランプリ獲得に繋がったからです。
また、一緒に曲やライブを作り上げたメンバー、そしてイベントの運営してくださった方々にも本当に感謝をお伝えしたいです。

—最後に、音楽の「スキ」なところを教えてください!

曲やライブについては、目指す方向が同じじゃないと、いい作品にはならないと思うので、演奏した上での完成形を共有しています。その曲を作っていく過程の中で、形になっていく過程が楽しいですね。みんなで同じ方向に向かって、試行錯誤しながら最適解を探していく、そんなプロセスが「スキ」です。

「自分たちのやってきた音楽が肯定されてよかった」ー東京大学/FGA「SUICIDE GIRL SEASIDE」

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—どういったサークルに所属しているのですか?

FGAは、「初心者でも入りやすい」を掲げるサークルで、メンバーは100人ほど在籍しています。ジャンルはバンドによってバラバラですが、邦楽寄りです。普段は、駒場キャンパスや井の頭線沿線のライブハウスで活動しています。バンドは、今年の2月に結成しました。先輩たちがSOUND YOUTHに出ていて、僕たちもO-EASTの舞台に立ちたいと思ったのがきっかけです。

—演奏後の感想を教えてください!

場数の少なさもあり、O-EASTの広さに最初は圧倒されっぱなしで。しかし、中音で聴くツインボーカルのアンサンブルや、高い天井のリバーブが気持ちよく、後半は思い切り演奏することができました。

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—受賞した感想を教えてください!

技術の高いバンド、盛り上がり重視で毛色が違うバンドが多く、自分たちの曲が評価されるとは思っていなかったので、本当に驚きました。何より、自分たちがやってきた音楽が肯定されたことの安心感が大きかったです。

—最後に、音楽の「スキ」なところを教えてください!

「オリジナル曲は自己満」だと思っているんですが、その曲で盛り上がる人がいたり楽しんでくれる人がいる限り、自分たちのやってきた音楽が肯定されると思います。そんな自己満足が原動力になって、その音楽を認めてくれる瞬間こそが、一番純度の高い「スキ」です。

「普段、伝えられない想いを歌にのせて」ー東京大学/東大アンプラブド「南島かりん」

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—どういったサークルに所属しているのですか?

東大アンプラグドは、アコスティックギターでの弾き語りをメインとするサークルで、メンバーは50人ほど在籍しています。個人個人で活動することが多く、のんびりした人が多いサークルです。私は4年生で大学生最後の大会というのもあり、一人で、かつアコースティック一本でどこまでできるか挑戦したいと思い、参加しました。

—演奏後の感想を教えてください!

出番直前は、心配なことがたくさん思い出されて不安でいっぱいでしたが、ステージに立つと「やるしかない」という気持ちが溢れてきました。本番中は、スポットライトの強い真っ白な光だけが見える、夢のような時間でした。唯一の心残りは、緊張しすぎて記憶があまりないことです(笑)。

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—受賞した感想を教えてください!

まさか賞をいただけるとは思っていなかったので、表彰式で名前を呼ばれた時はとても嬉しかったです。サークルのみんなも喜んでくれて、SOUND YOUTHに本当に出てよかった、と改めて思えました。

—最後に、音楽の「スキ」なところを教えてください!

私は人と話したり、自己表現することが昔から苦手で。でも、歌だったら自分の伝えたいことを素直に伝えられるんです。普段口に出せない気持ちだったり、伝えたいメッセージを表現できるものが私にとっての音楽であり、「スキ」ですね。

代表インタビュー

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最後に、SOUND YOUTH代表の稲垣さんにお話を伺いました。

—SOUND YOUTH 2018決勝、本当にお疲れ様でした!

ありがとうございます。ここまで、長かったようであっという間でした。当日までたくさん上手くいかないことやミスなど、自分の不甲斐なさに挫けそうでしたが、いろんな曲や人に出会えて、ますます音楽が好きになりました。この大会を支えてくださった方々には本当に感謝しています。出演者やお客さんを含めた関係者の方々にとって、何かのきっかけになっていればいいな、と思います。

—SOUND YOUTHの開催に踏み切るまで苦労したのでは?

サークル出身のミュージシャンは多いのですが、その事実はあまり知られていないため、学生バンドをしていても、サークルで大会に出ようと思う人はあまりおらず、出場者を集める段階が一番大変でした。知り合いのつてに頼ったり、授業の合間をぬって様々な大学に営業に行ったりしました。時には怪しまれたり、大会自体を鼻で笑われたこともありました。

—SOUND YOUTHの今後の目標や展望を教えてください!

大会全体としては、より出場バンドと地域を増やして、全国規模でサークルバンドに光を当てて、盛り上げて行きたいです。また、サークルバンド同士が交流できる場としての役割を強めていけたらと思います!

また、SOUND YOUTHでは新メンバー募集中です! 少しでも興味を持った方は、ぜひTwitter(@SoundYouthJP)のDMや、メール(soundyouthjp@gmail.com)にご連絡ください。

最後になりますが、BIG UP!を通して、Apple Musicやspotifyなどで出場バンドの音源の一部を配信中ですので、ぜひお聴きください!

取材して感じたのは、大学生バンドの熱量。バンドサークルを代表することからの責任感や、それぞれが抱える哲学や譲れない音楽への「スキ」を胸に、大きなステージで演奏する姿がとても印象的でした。
また、出番の出演する他のサークルやバンド、さらには観客とのつながりや交流が自然と生まれ、横の繋がりも構築できるイベントであると感じました。
SOUND YOUTH 2018は、演者も、観客も本気になれるイベントであり、学生音楽シーンの最前線を体感することができました。今後も大学生バンドから目が離せません!

【取材協力】
■SOUND YOUTH 運営事務局
HP:http://soundyouth.circleapp.jp
Twitter:@SoundYouthJP

【主催】
Circle App
HP:http://circleapp.jp/
Twitter:@circleappjp 

【協賛】
株式会社ソニー・ミュージックエンターテイメント
株式会社ウィゴー
BIG UP!(avex entertainment)

プロフィール写真
大越彩世(おおこしあやせ)
「スキ」なものはインターネットとカルチャー。ユースタっぽくない記事を書きがち。
書いた記事:#Okoshi/Twitter:@dj_natto
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