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学生が作り、学生が輝く大会 NOROSHI2019に密着!【ユースなう!Vol.97】

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3月4日に日本イチ面白いサークルを決める大会“NOROSHI2019”の決勝大会がルミネtheよしもとで開催されました!
「日本イチ面白いサークルを決める大会」の名の通り、舞台に上がる芸人さんはみんな大学のお笑いサークルに所属している学生芸人。そして、その大会を支えるスタッフも同じくお笑いサークルに所属している学生の方々なんです!
そんな表と裏の両方で学生が活躍するお笑い大会“NOROSHI 2019”に密着しました!

決勝は夢の舞台ルミネtheよしもと

予選、準決勝を勝ち抜いたプロ顔負けの学生芸人のライブが見られるということで、チケットはソールドアウト! 客席は多くの人で賑わっていました!

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まずはオープニングでMCが登場。今年もMCを務めるのは去年に引き続きジャルジャル!
「毎年レベルが高くて本当に驚かされる!」
「笑いに肥えたお客さんばかりですからね〜」
と、プロの芸人のジャルジャルから見てもNOROSHIのレベルの高さを感じるようです。

NOROSHIはサークルを代表する学生芸人がチームを組み、「漫才・ピン・コント」の3種目で競い合うお笑いサークル団体戦。決勝では予選を勝ち抜いてきた8チームがぞれネタを披露し、優勝を狙います!

NOROSHI 2019開幕!

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(日本大学 経商法落語研究会“任侠”ピンのこんぽん)

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(一橋大学 お笑いサークルIOK“チームスカーレット舞姫”コントのクリムゾン・キングの宮殿)

いよいよNOROSHI2019の開幕です!

トップバッターの日本大学 経商法落語研究会“任侠”から計8組が登場し、ネタを披露。全国イチ面白いサークルの座を狙う学生芸人が集まっているというだけあって、どのチームも非常にクオリティの高いステージで会場を盛り上げてくれました!

大会で決まっているのは、1チーム「漫才・ピン・コント」の3種目を披露する、ということだけで、それ以外は自由! 男女や学年問わず、とにかく一番面白いことをしたもん勝ち!
プロ顔負けのネタを見せてくれる人もいれば、型破りな学生だからこそネタを見せてくれる人も。

最後までどのチームが優勝するか分からない熱き接戦を見せててくれました!

NOROSHI 2019の結果は…

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優勝
日本大学生物資源科学部落語研究会「ガニ股ガニ」

見事優勝に輝いたのは、日本大学生物資源科学部落語研究会の「ガニ股ガニ」でした!
審査員の方は「大学生お笑いらしい自由な発想力がさすがだった!」と大絶賛。
審査員であり、大学お笑い出身のお笑い芸人マヂカルラブリー村上さんは「シャワーカーテニストには思わず嫉妬した!」と、プロの芸人さんが嫉妬する発想力と自由な芸風が優勝の決め手となったようです!

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↑漫才の“1500m”は「クレーム電話対応」のネタ。担当者が対応中にまた新たなクレームの電話をかけていく。

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↑ピンの“シャワーカーテニスト”は「幼稚園の卒業式のための講演会」。

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↑“おまねき”は「ヒーローの決めポーズ」のコント。弟子入り希望者とのやりとりをほとんど音と照明と動きだけで表現し、笑いを生み出す!

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準優勝
東京大学落語研究会「チームばぢぼだず」

準優勝は東京大学落語研究会「チームばぢぼだず」。
「自分たちだけ綺麗なお笑いだったから絶対優勝すると思っていた!悔しい!」と言うように、他のチームに比べて正統なネタでの勝負。
「漫才、ピン、コントどれもよくできていた!」と、そのネタのクオリティが高く評価され、見事準優勝を獲得です!

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↑漫才の“忠犬立ハチ高”は「1人で温泉旅館に来た女子大学生」。

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↑ピンの“右手でグーパンチ”は映画「恋と嘘」のあらすじを紹介するフリップネタ。あらすじを紹介するだけのネタだが、最後のツッコミで笑いを取る。

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↑コントの“ずぃーしょっく”は「記憶喪失のリハビリ」。丁寧語を喋れるようにレミオロメンを熱唱!

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審査員賞
早稲田大学お笑い工房LUDO「チームオリエント」

審査員賞は早稲田大学お笑い工房LUDO「チームオリエント」が受賞しました。
漫才の待機児童は以前、原石芸人としてユースなう!で取り上げさせていただいています!

受賞理由として、「それぞれのキャラクターが際立っていた!」「 売れるんじゃないかと本気で思った!」と、漫才・ピン・コントのバランスの良さとキャラクター性が評価され、審査員賞に輝きました!

学生が学生のために作るイベント

NOROSHIはよしもとクリエイティブ・エージェンシーとサークル専用アプリ「サークルアップ」、そして学生団体「大学芸会」の3つの団体がタッグを組んで運営しているイベントです。
そのイベントの枠組みを作り上げているのが学生団体「大学芸会」なのです!
会場では多くの学生スタッフの方々を見つけました!
毎年チケットが完売する人気なイベント“NOROSHI”を支える大学芸会とは、一体どんな学生団体なのでしょうか? NOROSHIの代表である浜田さんにお話を伺いました!

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NOROSHI代表 浜田萌子さん

―大学芸会とはどういった学生の集まりなのですか?

浜:大学芸会のメンバーは、各大学のお笑いサークルのスタッフ有志となっています。なので、大学も学年もみんなバラバラのスタッフの子達が毎年集まってきて成り立っている学生団体です。

―いつ頃から活動されているんですか?

浜;大学芸会の大会自体ができたのは2011年の夏です。
でも、最初は演者主体の大会だったんです。学生芸人をやっている人たちが、サークル内のライブのような内輪なものではなく、「自分たちが面白いと証明する場が欲しい!」 ということで生まれたのが大学芸会でした。それが徐々にスタッフに運営に引き継ぎされるようになり、おそらく6年前からスタッフが回す大会になりました。ちなみに、その立ち上げ人が今日審査員でいらっしゃっている構成作家のなんぶさんです。

―活動は主にライブの運営や制作ですか?

浜:そうですね。大学芸会では年に二回大会があって、夏の個人戦と冬のチーム戦(NOROSHI)という感じです。

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(当日受付をやっていた大学芸会のスタッフさん)

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(全組のネタが終わると大学芸会スタッフ全員で集計を取っていました)

―毎年チケットが完売するほど人気なイベントを運営するということで、意識していることはありますか?

浜:一言で言うと、大学お笑い自体まだ身内で回している文化なんですね。決勝に出ている演者同士も顔見知りだし、私たちスタッフとも顔見知りだし、見に来るお客さんも大学お笑いに関わっている人が多い。これがベースにあるということもあって、演者とスタッフ同士のコミュニケーションが取りやすいんです。演者とスタッフのコミュニケーションはイベントを作る上でとても大切にしています。
NOROSHIを作っていく上で、出演者と大学芸会スタッフで集まって意見をくみ上げる定例会を行っているので、大会の枠組みは演者の人と一緒になって作っています。

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(本番中も出演者とスタッフで他のグループのネタを見ていました)

―浜田さんはお笑いサークルに所属していながら、なぜ演者じゃなくスタッフになろうと思ったんですか?

浜:自分が出役になるよりも、とにかく誰かにめちゃくちゃ尽くすことが好きだったので、それで性にあっていたな、と今考えれば思います(笑)。

―じゃあ、入る時から裏に回ろうと思って入られたんですね!

浜:まあ、お笑いが好きでお笑いサークル入ろうと思ったけど、演者は嫌だったのでスタッフになっただけなんですけど(笑)、一応大学芸会に入れるのが1年生の夏大会終わりなんですね。1年生の頃夏の大会を見て、私もここに関わりたい!と思って、じゃあやるからにはスタッフを極めよう!と思いながら4年間過ごしたら気づけば代表になっていました。

―大学お笑いを近くで見て、浜田さんの思う大学お笑いの良さってなんだと思いましたか?

浜:私が思うのは二つあって、一つは一般的に良く言われている枠にとらわれない、型にハマらないお笑い、というところです。代表的なのは段ボールであり得ないサイズの大道具を作ってくる人とかですかね(笑)。紐を引っ掛けると天井くらいまで上がるピラミッドを作ってきた人とか、ジャングルクルーズの船をそのまま作って持ってきた人とか…。そういう人たちみたいな面白いと思ったことをとにかく全力でやってくる人が多いのが特徴です。
もう一つは、大学お笑いってやっている人も見ている人も同世代なので、一番ストレートにツボが合う所です。同世代に向けたお笑いができているので、それは大きな強みですね。プロがやるお笑いって例えば、金八先生がテーマとかじゃないですか。それってどうしても私たちの世代って分からない時がありますよね? 学生芸人は学生にウケるためにやっているので、金八先生の代わりにポケモンの漫才をするんです。その同世代に爆発的にウケて共感できるお笑いをやっているところは良い所じゃないかと、私は思います。

―なるほど! 次世代のお笑いがここには詰まっているんですね!今年のNOROSHIはどういう傾向でしたか?

浜:今年の大きいトピックとしては、関西勢の出場が増えたことですかね!
去年同志社大のサークルが決勝上がったことがきっかけで今年は関西勢が多かったんです。結構皆さんこういう大会は初めてだったと思うので、とりあえず出てみようか…という感じだったとは思うんですが、そしたらその西の子達がめちゃくちゃ強くて、いきなり東を圧倒したという…(笑)。

―それは関西にもNOROSHIが広まっているということですね…!

浜:そうです! 関西は関東ほど他大サークル同士の交流がなかったみたいなんですけど、NOROSHIで勝ち上がったことをきっかけに関西チームは団結したらしくて、横の繋がりがNOROSHIきっかけで生まれたみたいです。西が来てくれるおかげで東西のつながりもできたので、これは過去のNOROSHIを見ても、とっても大きな出来事だと思います。

―浜田さんはもう引退されますが、今後のNOROSHIの理想の形はありますか?

浜:このままライブコンテツとして成熟してもらいたいなと思います。一応賞レースの括りではありますが、あくまで生での面白さ、この場限りでの面白さを追求するようなものになってもらえれば良いなと思います! あとは東西の繋がりもできたので、もっと他の地方との繋がりも持って大学お笑いの文化が全国的に広まってくれたら嬉しいです!

―地区予選とかがある大きい大会になったら楽しそうですね…! ありがとうございました!

舞台で輝く学生とそれを支える学生。今回はその両方の学生の姿を目にし、改めて大学お笑いの真髄に触れることができました。

学生芸人たちの「学生が学生のための大会を作ろう!」という想いがきっかけで生まれましたが、今でもNOROSHIを制作する裏方の学生スタッフはもちろん、実際に舞台に立つ学生芸人もその気持ちは共通でした。スタッフと演者が一緒になって作り上げる大会だからこそ毎年最高のステージを見せてくれるのだと思いました。

年々盛り上がりを見せている大学お笑いがこの伝統を受け継ぎつつ、ますます活気を見せてくれると思うと楽しみです!

【取材協力】
NOROSHI 2019
公式サイト http://noroshi.circleapp.jp

プロフィール写真
佐藤珠里(さとうじゅり)
好きな食べ物は中華バイキングとクリームソーダ 。好きなことしかしたくない行動派。
書いた記事:#Sato/Twitter:@10ri__pp