【へ~せ~のやぼ~ Vol3】誰かの光になる演技を 祷キララさんのやぼ~

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

30年続いた平成もついに終止符を打ちました。

平成元年に生まれた人も既にアラサーとなり、これからは本格的に平成生まれの人がどんどん活躍する時代へと突入します!

平成が終わったからこそ平成にフォーカスし、〝スキ″に溢れた超若者級の平成世代に新しい時代への〝やぼ~″を宣言してもらいます! 第3弾に登場していただくのは女優として活躍する祷キララさんです! どんな野望が聞けるのでしょうか!

【今回の平成世代】

祷(イノリ) キララ さん

【プロフィール】

2000 年 3 月 30 日生まれ。大阪府出身。9 歳で女優としてのキャリアをスタート。さまざまな長編・短編 インディーズ映画での主演を務め、CM や MV 、舞台などにも出演し活動の幅を広げる。

8月3日より始まるヨーロッパ企画第39回公演「ギョエー!旧校舎の77不思議」出演。

9月6日公開映画「左様なら」主演にて出演。

 

実はライターと友達。日頃から活躍を知っていた彼女の情熱をぜひ深く知りたいし! ということで今回のインタビューが実現されました! 珍しく会話調のインタビュー記事をお届けします。

―じゃあ突然ですが初めに、キララのやぼ~って?

私、邦画が大好きで。だから私は邦画で、「人生」って言ったらデカすぎるけど、誰かの何かの「きっかけ」になったりとか、「心の中のお守り」みたいな大切なもの、カケラを作りたいなって思ってる。

―邦画のどんなところが好き?

邦画は海外の映画に比べて地味とかって言われることが多くて。でもその地味なところがスキで。例えばずっと河川敷でしゃべってるだけの映画とか。ていうのって絶対日本でしかないし。「映画だからこうしないといけない」っていうのがある方がおかしいと思ってて。「常識」とか、なんとなくの「見えないルール」っていうのはあったとしても、「こうしなきゃいけない」「こうしたらいけない」っていうのはホンマはないんじゃないかって思ってる。その面で、言葉で語られていなくても画角とか空気感で会話ができていたり…、っていう瞬間があるなって思えるのが邦画のほうが多いから、そういうところかな。

―さっき「きっかけ」になりたいって言ってたけど、キララの心がうごく「きっかけ」になった体験はある?

いっぱいあるんやけど1番最初は小学校2年生のときに、たまたま両親に連れていってもらって見た映画やと思う。今となっては10年以上も前やから詳しく覚えてるわけじゃなし、多分その当時も7歳とかやから別に言葉とかで「ここがすごい」「ここに感動した」とかっていうのはなかったと思うねんやん。でもなんか、直感的にすごくずっと「え、めちゃめちゃ面白い」って感じてて。見てる間ずっとわくわくしてて。上手く言葉で言えへんけど、「映画っておもしろいんや!」って思えてんな。

 

―女優デビューのきっかけは?

さっき話した映画を見に行った時、監督に「いいなぁ。きららも映画に出たい!」 って、ときめいた感情に任せて言ったら、「じゃあ次の映画に出してあげるよ!」 って言ってくれて。それで監督が約束を果たしてくれて、小4の時にスクリーンデビューしたねん。スクリーンデビューのきっかけも自分の心の動きやった。

 

―「映画に出たい」って言ったところから女優人生が始まったんだね

そう。初めて映画に出てからも事務所に入っていたわけじゃないし、子役っていう意識もなかった。仕事は、出演した作品を見てくれた監督さんとかが声をかけてくれてっていう感じで作品が繋いでくれて。そんな風に続けていたらスカウトしてくれてん。でもその時「将来女優になりたい」とか「なりたい」「なりたくない」以前に「なれるんかなあ」「その選択肢さえあるんかなあ」っていうのも全く分からんくて。2ヵ月保留にしてんけど2ヶ月考えても分からんかってんやん(笑) だから「これから何がやりたいか分からんなら、今までやってきたことを頼るしかない」って思って入ってみた。

 

―事務所に入ってから「もっとこの道にいきたい」って思ったきっかけは?

高2の終わりくらいに初めて受けたグループオーディションだったかも。そのオーディション中に客観的に演技を見て思ったことがあってん。例えば、瞬きをする速さとか、瞳の揺れ方とか、間のおきかたとか、声の高さとか。自分が思ってるよりも、もっと些細な、その人の持っているものの違い、ホンマにちっちゃい個性の違いでこんなに役の印象が変わるんやっていうのを初めてこう、体感したというか。

それで、私が見てきたもの、聞いてきたもの、私にしかもっていないもの。そういうもので「私にしかできない表現ってもしかしたらあるのかも」って強く思えたのがその時やって。やったら、それをやってみたいなあって思ったし、「その人がもっているちっちゃいものでめちゃくちゃ変わる」っていうのが単純におもしろいなって思って。

それまでスキなこととかやりたいこととか全然分からんかったから、初めて心からめちゃくちゃ惹かれるものに出会えたって思えてん。

―自分の演技のこだわりってある?

画面にはその人の外見しか映らんくて、心の中とか映らんけど、その人が今まで触れてきたこと、感じてきたこととかってどこかで外見や言葉の節々、表情に無意識ににじみ出てくるって思ってて。

私がやりたいなって思うのは、上手い演技をしようとかじゃなくって、それ以前に、自分が触れたいものに貪欲に触れたり、会いたい人に会って話したいことを話したりとか、自分の内側に繋がるものをもっともっと大事にすることかな。でもそれが直接的に演技のここにこう表れましたって結果として分かりやすく見えることじゃないかも知らんけど、どっかでスクリーンに映る瞬間があるとは思うし、そういう瞬間を信じてカメラの前に立ちたいなって思ってる。

 

―演技が楽しいなって思うときはどんなとき?

映画ってフィクションやん。でもそのフィクションの世界の中でリアルな世界ってあるんじゃないかっておもってて。監督の演出だったり、カメラが加わったフィクションの世界に、自分とは違う役として立つとき、その中で心から嬉しくなったりとか、悲しくなったりとか、自分の心がホンマに動くことがあって。そういう瞬間の積み重ねで心に響く映画ってできてると思うから、私が1番おもしろいなって思うのは、そういうフィクションの世界の中でリアルな瞬間があるなって感じる瞬間かな。

 

―演技が難しいなって思うときは?

いや、もう、いつも思ってる! もちろん自分のその時できる精一杯をっていう風にやるけど、それでも「よっしゃ、100点満点や!」って思えたことはないし。自分の中の引き出しってまだまだ全然少ないなあって思ってる。

自分が経験したことないことを経験している役だったり、感じたことがないことを感じている役を演じることが多くて、その役と自分をどうリンクさせるかっていうのが毎回めっちゃ難しいなって思いながらやってる。

―演技をやめたいなって思ったことはある?

やめたいなって思うことはないかもしらん。でもカメラの前に立っても自信が持てなかったりとか、自分の演技を見て反省することが多くて「自分向いてないんじゃないか」って思うことがめっちゃあって。でも実際、何が向いてて何が向いてないのか分からへん(笑) 。自分が今、ホンマに心からスキ、おもしろいって思えるのがこれしかないから。だからやめられへんなって思う。

 

―舞台で演技するのとカメラの前で演技するの、どっちがスキってある?

いやあ、違いすぎてどっちがっていうのは言えへん。いろんな作品に出会えば、作品の数だけ役に出会えるっていうのが楽しいから、舞台、映画、CM、ジャンル関係なくやっていきたいと思うし、そこに楽しさを感じていたいって思う。

―キララにとって演技することとは?

自分は自分の中のものを出すっていうのが表現やと思ってて。それをやるっていうのは、いうたら今までの自分の人生というか「祷キララ史」みたいなものが表れるみたいな。今まで歩いてきた「道」とか、築き上げてきたことの「しるし」っていうか。でも自分とは違う役になるから自分を出しすぎるのは違うというか…。難しい

 

―今の目標は?

上京して1年半くらい経って、こっちに来てから今まで知らなかったこと、知らなかった世界を知る機会が増えてきて。増えてくればくるほどもっともっと知りたいなって思うし、もっと「役」としていろんな人と出会いたいなって思う。だから、今は「これじゃないとやりたくない」って自分を狭めることはしたくなくて、がむしゃらにいろんなものに触れていきたいなって思ってる!

 

―最後に、改めてキララのやぼ~は?

邦画を通して…。邦画を通して誰かの心の中の光になる瞬間をつくれる女優になりたい!

スキなことに対して謙虚に、ひたむきに向き合う姿がとっても素敵でした! きらっと心に残る瞬間を生み出す。これからの祷キララの活躍にこうご期待です!

松田ひなた(まつだひなた)
かぼちゃと焼き鳥とアイドルに目がない。基本的にgo my way。
書いた記事:#Matsuda/instagram:@chewhina1717