遂に集大成!自作クリームソーダを開発してみた!【クリームソーダ研6杯目 最終回】
2021.01.26
クリームソーダの魅力に取り憑かれた筆者が各地の喫茶店を歩き回り、まるで研究するようにクリームソーダの飲み比べを行う活動、その名も“クリームソーダ研”。今回はその6杯目、最終回をお届け! 最終回となる今回は、今までの研究で出会ったクリームソーダをヒントに、とっておきの一杯を作る研究結果をお見せします!
今までの研究から見えてきた“クリームソーダ三か条”
この企画を始めて早2年、多種多様なクリームソーダに出会ってきました!
取材してきたクリームソーダを振り返ってみて、美味しいクリームソーダにはある3つの共通点があるのではないか、と考えました。まず、その“クリームソーダ三か条”を紹介します!
一.アイスが美味しい
クリームソーダはソーダ水にアイスを乗せたもの。アイスはソーダ水の“付け足し”の存在ですが、クリームソーダの味を左右する重要な存在でもあります。色を見れば違いが分かるソーダ水とは違い、見た目で違いが判断できないアイスですが、実はお店によって使っているアイスの風味・口溶けはかなり違っているんです。見た目の美しさだけでなく、見た目では判断のできないアイスの部分にこだわりのあるお店は、クリームソーダが美味しい傾向にあること間違いないのです!
二.時間が経っても美味しい
時間が経ってソーダとアイスが混ざった状態でも美味しさが変わらない、というのも大事なポイント。クリームソーダ好きの身からしても、クリームソーダの時間が経ったら美味しさが半減する、という弱点は否定できないと思っています…。ソーダで言うと、時間が経っても炭酸が弱くならない強炭酸や、アイスと混ざっても味が薄くならないシロップ濃いめのもの。アイスで言うと、水々しいラクトアイスよりも、濃厚なアイスクリームを使用するといった、クリーミーさを保つ工夫があると、クリームソーダは最後まで美味しく楽しめます!
三.オリジナリティが溢れている
クリームソーダ研 番外編 (http://youthstudio.jp/2019/06/25/cs_sp/) にてクリームソーダ職人のtsunekawaさんにインタビューした際、tsunekawaさんはクリームソーダの魅力について「グラスの一の中に創作性を閉じ込められる」という風に語っていただきました。その言葉通り、クリームソーダはとても可能性を秘めた個性に溢れた存在なのです! 今まで取材をしてきて、「こんな味もあるんだ!」「こんな組み合わせもできるんだ!」と毎回驚きの連続でした。オリジナリティを持つこと、これが美味しいクリームソーダを生み出す大きなポイントなのではないかと思います!
いざ、自作クリームソーダ開発へ!
以上のクリームソーダ三か条の元、オリジナルのクリームソーダを2種類作ってみました!
赤肉メロンのクリームソーダ
◯甘みの強い赤肉メロンと4種のフルーツ乗せて、レトロ感+リッチ感
ソーダ:甘め・濃いめのメロンと強炭酸
アイス:カスタードの味わいで甘すぎない上品な濃厚さ
フルーティー度:★★★
リッチ度:★★★
ギャップ度:★★★
1杯目はオレンジのクリームソーダと思いきや、赤肉メロンシロップを使用したメロン味のクリームソーダです!
こちらの参考となった1杯が、4杯目で訪れた“昭和レトロ喫茶 セピア”さんのクリームソーダです。
フルーティー感溢れるレトロな一杯/昭和レトロ喫茶 セピア【クリームソーダ研 4杯目】
(http://youthstudio.jp/2019/05/17/cs004/)
“昭和レトロ喫茶”の名の通り、昔ながらのクリームソーダな感じもありつつ、フルーティーなシロップと大振りのさくらんぼとミカンが乗った贅沢な味わいがとても印象的でした。ここからヒントを得たのと、メロンクリームソーダと言えば緑色、その常識を壊したい!という想いから赤肉メロンのシロップを使用してみました!
赤肉は、青肉と比べ、濃厚でとにかく糖度が高い!時間が経ってもメロンの甘みが楽しめました。アイスはカスタード風味で濃厚だけど、甘すぎない味わいが特徴のレディーボーデンのバニラ味を使用しました。ゴロゴロ入ったフルーツの甘酸っぱさもあり、甘さのバランスも取ることも意識しました!赤肉メロンを使用したクリームソーダはあまり主流ではないので、これからもっと自作で極めようと思います!
続いて二杯目はコチラ!
紅茶のクリームソーダ
◯他にはない!? 紅茶を使用したオトナなクリームソーダ
ソーダ:茶葉から作った紅茶シロップにピリピリ強炭酸
アイス:甘いバニラに加え、アクセントにハチミツも
オトナ度:★★★
レア度:★★★
二度美味しい度:★★★
2杯目は、まだどこでも飲めない!(かもしれない)紅茶のクリームソーダを作って見ました。
こちらも過去の取材からヒントを得ました!それが5杯目に訪れた“喫茶Citron”さんのジンジャークリームソーダです。
BAR風喫茶で飲めるオトナ気分のクリームソーダ/喫茶Citron【クリームソーダ研 5杯目】
(http://youthstudio.jp/2019/11/02/cs005/)
こちらのクリームソーダは、レモンの輪切りが入ったジンジャーレモンの辛口なソーダとバニラアイスの絶妙なマッチ度が印象的でした。それに加え、ハチミツを好きなタイミングでかけることができ、味変して二度美味しく楽しめる点にとにかく驚かされました…。
“オトナ感”・“二度美味しい”という二つのキーワードを考え抜いた結果、辿り着いたのがこの“紅茶”シロップでした!
気になるお味ですが、狙い通りアイスと混ぜると美味しい!というより、混ぜたほうが美味しいかも!というくらいアイスとの相性が抜群。アイスと混ぜることを想定し、紅茶自体には、ハチミツでほんのり甘みをつけていた程度だったので、ソーダ自体はかなりサッパリな味わいになりました。ガムシロップをたくさん入れて甘くしても美味しいと思いますし、アイスもバニラ以外にも、チーズクリームアイスやフワフワな生クリームとも相性良さそう…。組み合わせが無限大すぎる…!
今回は今までの研究から様々な知恵をいただき、赤肉メロンと紅茶の2種類のクリームソーダを開発してみました。企画を始めた当初は、大好きなクリームソーダを伝えたい!その一心でしたが、取材を重ねるにつれ、クリームソーダの創作性の高さにとても魅了されていきました。お気に入りのお店に気軽に行けなくなってしまったこのご時世に、おウチ時間であなたのだけの特別な一杯を開発し、クリームソーダの世界に浸ってみては?