手軽で健康なおいしいレシピを広めたい!/夢さんのやぼ~【へ~せ~のやぼ~Vol.9】

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30年続いた平成もついに終止符を打たれました。
平成元年に生まれた人も既に30代に突入し、これからは本格的に平成生まれの人がどんどん活躍する時代へと突入します!
平成が終わったからこそ平成にフォーカスし、〝スキ″に溢れた超若者級の平成世代に新しい時代への〝やぼ~″を宣言してもらいます!
第9弾に登場していただくのは高校生の頃から本格的にお菓子作りを始め、数々のレシピコンテストで優勝し、現在も大学に通いながら健康で簡単なお菓子や料理のレシピ開発を手掛けている料理研究家の夢さんです!レシピの誕生秘話や好きなことを仕事にすることについてもとことん聞いちゃいます!

レシピ本を出したい!

––––早速ですが、料理研究家としての今の目標はなんですか?

はい、今の目標は大学生料理研究家としてグルテンフリーのお菓子のレシピ本を出すことです。米粉やオートミールを使った、アレルギー対応で、―かつ材料費も高くなく、作りやすいお菓子のレシピ本を出したいです。

––––いいですね!料理を始めたはいつ頃だったんですか?

お母さんの夢が、娘に「料理できたよ」と言われることだったそうで、私が幼稚園生だったころに簡単な料理を教えたら私がすごいハマったというのが始まりです。その時からずっと料理を続けています。

↑小さい頃料理をする夢さん

––––そうなんですね!ずっと夢は料理研究家だったんですか?

最初は本当に趣味で、こんなことになるとは思ってなくて。高校二年生のころに今までたくさん作ってきた積み重ねで自分の中にレシピが思いつくようになってきて、クックパッドに載せ始めたんです。
それを広めるためにツイッターで料理アカウントを始めたら、すてきなお菓子を作ってる方がたくさんいて、それにすごく感化されました。そこから、夏休みに二日に一回くらい新しいお菓子に挑戦したり、コンテストに参加したりして腕を磨いていきました。最近はよりお仕事をいただけるようになって、「あ、料理研究家になってるな」みたいな感じです(笑)!

 

アイディアは降ってくる!

 

––––徐々に、日々の積み重ねで、なんですね。レシピが「思いつくようになった」っていうのがすごく気になったんですが、、、どういうことでしょう!

そうですね、普通に生活していて、急に「あれをこれにいれたらいいかも!」というようなアイディアが降ってくる感じです(笑)! それを忘れないようにすぐにスマホにメモをとってためておいて、時間があるときに作っていく感じでレシピ開発をしています。

––––なるほど、! 一番の自信作ってありますか?

「みたらし風味のマドレーヌ」っていうのがあるんですけど、醤油を入れてみたらし団子みたいな風味にしたマドレーヌで、高校生の時の授業中うとうとしているときにふっと「マドレーヌ生地に醤油を入れたらみたらし団子風味になるかも!」って思いついたもので。それで目が覚めてあわててメモをしたのを覚えてます。
その後に作ってみたところ結構おいしくできて、「これはこれからも作り続けよう!」って思ったレシピです。

↑自信作の一つ、みたらし風味のマドレーヌ

––––おいしそうです!それはやっぱり、その直前にみたらし団子を食べたとかじゃなくてですか?

、、、食べてないですね、なぜなんでしょう(笑)!

––––本当に降ってくる感じなんですね!

 

好きなことを仕事に:隙間時間の活用とバランスが大事

 

––––大学生として、勉強と料理を両立するのが難しいと感じたことはないですか?

お菓子の材料を売るお店でバイトも週3とか多いとか週4でしていて、一年生の時とかは大学も忙しいときにレシピ開発の仕事が入って本当に苦しかったこともあります。でも、あの時期を乗り越えたので今は何でもへっちゃらです(笑)!仕事が来たら、レシピ案とかは電車での移動中とかにスマホで書いて提出して、バイトがない日の自然光がある時間帯に料理を作って写真を撮ります。隙間時間を活用して常に動いている感じです。

––––そうなんですね!好きなことを仕事にすると「やらなきゃいけない」という義務感でストレスになったり嫌になっちゃったりしませんか?

レシピ開発はやっていてすごく楽しいので、プレッシャーに感じたこともあんまりなくて、忙しくても苦にはならないです。あとは、大学の勉強は栄養学系で、バイトでは自分の経験を活かしてお客さんの悩みを聞いてアドバイスしたりできて、違う切り口からでありながらすべてが「食」でつながっていて。
学業とバイトとレシピ開発それぞれで得た経験や知識が互いのインスピレーションになっていています。3つがちょうどいいバランスだから嫌になることがないのかもしれません。

↑コンテストに出場する夢さん

––––なるほど~。ちなみに、余談なんですが苦手な食べ物とかってあるんですか?

マヨネーズが小さいころから苦手です!私のレシピにはマヨネーズを使ったものがほとんどないです(笑)。

––––へ~!もしかしたらフォロワーさんで気づかれている方もいらっしゃるかもしれないですね(笑)!

 

緩く、楽しく、ノリも大事に

 

––––今の時代、インスタグラムとかにもたくさん料理研究家などがいて他人と比べてしまったり、プレッシャーを感じたりすることはないですか?

SNSのフォロワーさんの数が多い方だったり、大きな仕事をしている方と比べてしまうことはあります。
でも、本当に負けず嫌いなので悔しい思いが強くて、「もっとがんばりたい!」と火がつくことが多いです(笑)!数年前まではインスタの「いいね」が思ったよりつかなかったり、フォロワーさんが減ったりすると落ち込んだりもしていましたが、最近は自分が心から料理が楽しめるように投稿することを心がけています。

––––そうなんですね!落ち込むというよりは、ポジティブなパワーに変えられるのはすごいと思います!レシピづくりに心がけていることはありますか?

材料費があまりかからず、簡単につくれるおいしい料理のレシピの提供をモットーにしています。私も学生なので、同じような学生にも作れるような。だからこそ、自分が作るときも「ハンバーグは塩と合わせて粘りが出るまでこねてから他の材料を入れる」とか、ルールにはあまり縛られずノリと楽しさを大事にしています。緩く、楽しくっていう感じです。

––––ノリ、なるほど、大事かもしれません。そこが夢さんらしさがでるところで、人気の秘訣でもあるんじゃないかなと思います。

 

より多くの人が料理を手軽に、おいしく作れるように

 

––––一番やっていてよかったと感じるときはどういうときですか?

企業のホームページに自分のレシピが載ったときはもちろんですが、やっぱり自分のレシピを見て作ってくれておいしかったと喜んでくださる方がいると本当に嬉しいです。すごいモチベーションになっています。

––––夢さんのやぼ~って?

より多くの人に、そして多様な人たちにお菓子作りや料理の楽しさや手軽さを広めたいです。アレルギーを持っているお子さんのお母さんやアレルギーを持っている方に自分で美味しいお菓子を手軽に作ってみてほしいです。ダイエットをしている方もヘルシーなレシピでストレスなく甘いものを食べて欲しいです。
そういう人たちに、おいしくてそれぞれの人に合ったお菓子や料理が簡単に、お手頃な価格で作れるということを伝え、その方法を提供していきたいという思いがあります。なので、グルテンフリーのお菓子の本を出すことはその第一歩です!

自分が本当に心から楽しめることをぶれない軸に、好きなことを追求している夢さんはとても力強く、その何事にもポジティブな姿勢に刺激を受けました。自分が大事にしたい軸、人生の様々な活動の自分にとって一番のバランスを見つけることができれば、若者は無敵なのかもしれないと思わせてくれました!

 

【今回の平成世代】


1999年生まれ。幼稚園生の頃から料理を始め、高校2年生でクックパッドでの投稿を開始。
その後ナディアアーティストアカデミーに通いナディアアーティストとして料理家の活動を開始。
2017年より東日本高校生レシピコンテスト銅賞、TOKYO MX「日曜はカラフル!!」番組内で行われたバレンタインレシピコンテストにて準優勝、Nadia主催七夕レシピコンテストにてグランプリ受賞等、多数のコンテストにて賞を受賞。現在は大学三年生で、食品学や栄養学を学びながら料理・お菓子のレシピ開発を行っている。

Instagram: @yume_cooking1226
Twitter: @yumecooking1226
ブログ: https://ameblo.jp/yumecooking1999/
レシピ: https://oceans-nadia.com/user/107837

 

【おまけ】

大学生にもおすすめのお菓子のレシピを聞いてみました!
こちらのチョココーヒービスコッティは、生地自体は5分くらいでできて、一度にたくさんつくれるので小腹が空いたときように常備するのにもぴったり。ラッピングするとかわいいのでプレゼントにもおすすめだそうです!
レシピはこちらから。

 

田北雛子(たきたひなこ)
スパイス・朝・最近は発酵したものが好き。
書いた記事:#Takita /Instagram:@hinakooo_t