憧れの人を目指して! 大学生プロ囲碁棋士のやぼ~とは!?【へ~せ~のやぼ~ Vol.5】

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30年続いた平成もついに終止符を打たれました。
平成元年に生まれた人も既に30代に突入し、これからは本格的に平成生まれの人がどんどん活躍する時代へと突入します!

平成が終わったからこそ平成にフォーカスし、〝スキ″に溢れた超若者級の平成世代に新しい時代への〝やぼ~″を宣言してもらいます! 第5弾に登場していただくのは、プロの囲碁棋士として活躍されている大西竜平さんです!

––––まず初めに、大西さんのやぼ~を教えてください!

結果っていう観点から言うと、世界大会で活躍することがまず目標です。

––––いつから世界大会に出てるんですか?

小学校1年生の時に囲碁を始めて、小学校4年生頃に韓国に留学していたことがあって。初めて世界大会にでたのが中学校3年生のときだったとおもいます。

––––囲碁の勉強をするために韓国に?

そうですね。今は囲碁は中国が強いんですが、当時は韓国が強かったんです。

––––小4で自分から進んで韓国に留学したいと言ったんですか?

いえ!  道場の先生が勧めてくれました。当時はまだプロになろうという明確な意思はなかったです。でもなぜか即答しました(笑)。

––––ご家族の方と韓国に?

いえ、1人で…。

––––小4で1人で韓国に行かれたんです!?

そうですね(笑) 。全部で2年くらいいたんですけど、最初の1年はプロの先生のところにホームステイして、次の年からは道場の寮に入りました。


↑韓国留学時の大西さん

––––寮ではずっと囲碁をされてたんですか?

そうですね。厳しい時は6時に起きて体操をして、1日9時間くらい囲碁をしていました(笑)。

––––すごい、厳しすぎる! あ、そういえば最初に囲碁を始められたきっかけってなんでしたか?

祖父が囲碁をやっていて、母が僕に勧めたらしいです。幼稚園の頃は断ったみたいなんですけど、小学生になったら囲碁をはじめていました。あんまりよく覚えていません。

––––記憶ないくらい幼いころからされてるんですね(笑)。 最初はおじいさんと一緒に囲碁をされてたんですか?

そうですね(笑)。最初はおじいちゃんがだいぶ強くて、ハンデもらっても勝てなかった記憶があります(笑)。

––––そうなんですね! そしたら悔しい記憶の方が多かったりしますか?

いや、楽しい記憶の方が多くて。でも囲碁が楽しかったというより、囲碁を通した活動が楽しかったんですよ

––––どんな活動をされてたんですか?

ボランティアで囲碁を教えてくれるご年配の方が地域にいて。一緒に習っている友達と遊ぶのが楽しかったです!

––––囲碁より遊ぶ方が楽しかったんですね(笑) 。普通の小学生でよかった(笑) 。そんな中で、囲碁を続けられてるじゃないですか。囲碁を続ける理由ってなにかありますか?

うーーん、でも「強くなりたい」っていうのが第一にあって。韓国にいた頃は、周りのみんなに勝ちたいって思ってやっていました。今は「世界一の人といい勝負がしたい」という気持ちに立ち返っています。それと、プロの方の中で勉強することができるので、これだけ続けられるっていうのもあると思います。

中学校3年生からプロの道に。
大学2年生にしてプロ5年目のいま思うこと。

––––また韓国に留学されたりはしないんですか?

プロになってからは週1で公式戦が組まれるので、留学することが難しいんです。

––––なるほど。プロになるときに変わったことはありますか?

(じっくり考えてから)プロになる前は、プロの人たちの囲碁は余裕があるように見えていて、そんなに厳しいと思っていなかったんですけど、プロの人たちと対局していくと、プロの人たちの「覚悟」が分かるようになりました。それと、プロになると1人で磨いていかないといけないっていうのも大変ですね。

––––プロになってからつらいと思うことはありますか?

負けることよりも、勝ち続ける時がつらいです。今は週1で試合があって、勝ち続けると気を張っていないといけなくなるんです。

––––今も試合は緊張されますか?

いや、今はだいぶ慣れました!

––––プロになると「仕事」という面もでてくると思うのですが、囲碁を「仕事」と思うことはありますか?

考えたことはないです。でも、「負けられない」と思うことはあります。

––––そうなんですね! なにか印象に残っている試合はありますか?

中国のリーグの団体戦で、日本人の主将として出場したときは、負けられないなと思いました。中国の方は、日本人が勝てるはずがないと思っているんですね(笑) 。だからなんとか勝ちたかったです

––––なるほど~。結果は?

(頷きながら)納得のいく試合でした!

強い人たちと戦いたい

––––囲碁をしていて楽しいと思う時はどんな時ですか?

勝ち負けというより、自分の納得がいく手が打てて、達成感を感じる時が楽しいです。自分なりに成長を感じられたら。

––––大西さんにとって囲碁とは?

「挑戦できるもの」ですかね。状況によって対戦相手だったりが変わってくるので、常に挑戦できます。

––––今の目の前の目標はありますか?

「年下の人を尊敬する」です。AIもでてきて、自分より年下のプロの人も多くなってきています。最近では9歳でプロに合格する方もいます(笑)。年下の人が「強いな!」と感じることもあるので、いつでも年齢に関係なく関わっていきたいですね。自分もAIを通して経験を変えていき、強くなっていきたいです。

––––終わりに近づいてきたので改めて聞かせていただきたいのですが、囲碁を続ける原点はどこにあるんですか?

「強い人たちと戦いたい」という気持ちです。これは韓国にいる時が特に強くて。17歳で世界戦を優勝した憧れの人が韓国にいて、実際に生で手合わせを見たことがあったんです。小学生の僕が見ても強いって分かるような人で、その人と勝負がしたいと思って勉強を続けていました。今もその人は囲碁を続けられてます。

––––その方と対局する機会はあるんですか?

上にいけばもちろんあたれます。今まで1回だけネットの大会で運よく勝ち上がれたことがあって、その方と対局したことがあります(笑) 。でもさすがに勝てませんでした(笑) 。その時は対局できただけでも奇跡でした。

––––またいつか対局できるといいですね! では最後に、大西さんのやぼ~を教えてください!

(ゆっくりと考えながら)世界戦で活躍できるというのが大前提にあって、そのために目の前にある課題に挑戦し続けたいです。

「強い世界の人たちと戦いたい」その1つの熱い思いで囲碁を続ける姿がステキでした。「ゆとり」だの「さとり」だの言われてしまう平成世代ですが、情熱を秘めている若者も実は多い。これからもそんな若者のやぼ~を伝えていきます!

【今回の平成世代】


大西竜平さん

【プロフィール】
現在大学2年生。中学校3年生からプロの囲碁棋士として活躍。平成31年現在4段。16歳6か月での新人王戦史上最年少記録をもつ。これからの活躍が大いに期待される。

 

松田ひなた(まつだひなた)
かぼちゃと焼き鳥とアイドルに目がない。基本的にgo my way。
書いた記事:#Matsuda/instagram:@chewhina1717